行き方など

 メコンデルタへ行く手段

メコンデルタ方面の町へはバスが毎日運行しています。
ホーチミン−カントー間、カントー−チャウドック間はバスを利用しました。

ホーチミン−カントー間は2000年8月ごろまで船(ジェットフォイル:高速艇)があったのですが、洪水の被害で一度運休して 以来、廃止になってしまいました。バスに比べて料金が高く(片道25USD)、利用者が少なかったために廃止となったようです。
ちなみに、ヴィクトリアホテルに宿泊する場合、ヴィクトリア専用の船を利用することが出来ます。運行区間は、@ホーチミンーカントー間、Aカントー− チャウドック間ですが、@を利用したい場合はヴィクトリア・カントーに、Aを利用したい場合はヴィクトリア・チャウドックに宿泊する必要があるとのこと。今回はテーマが「メコン川」だけにAを 利用してみようかなと考えたのですが、ヴィクトリア・カントーに宿泊しないと取れないと言われてしまい断念しました。


 バス

ホーチミンからメコンデルタの方面へ向かう場合は、市内から車で10分位のミエンタイ・バスターミナルから出ています。
いくつかのバス会社が早朝から夕方まで30分〜1時間ごとくらいに出していて、料金は、通常ホーチミン−カントー間は35.000ドンです。
カントー−チャウドック間は30,000ドンで、カントーバスターミナルから出ています。

バスターミナルのチケット売り場で行き先を告げてチケットを購入すると、切り取り線で2枚にわかれるようになっているチケットをくれます。
乗車してからそれを係の人に渡すと半券を返してくれます。購入した時にすでに半券の場合もありますが、その場合は、乗車の際に渡すだけです。

車はエアコン付きのミニバスです。よく、カフェツアーなどで乗るような15人乗りくらいのバスを思ってもらうといいです。そのバスに、時に20人以上乗る こともあります。。心して乗りましょう。
所要時間は、ホーチミン−カントー間が約4時間(うち休憩約30分)、カントー−チャウドック間が約3時間半(休憩なし)です。


<バスに乗る際の注意点>
貴重品などは小さくまとめておこう
 バックパックは他の乗客の足元に置かれたり、後ろのスペースに置かれたりして、乗車中は身
 の回りに置けない場合がほとんどです。貴重品等はバックパックには入れずに別にしておいて、
 常に手元に置いておけるようにした方がいいです。休憩で降りるときにもその方が便利。
窓際は要注意
 日差しが強くて窓の側だけ日に焼けるので気をつけましょう。
 気のつく運転手の場合は窓に貼る日よけカバーを貸してくれることもあります。
 そして、窓際は物売り攻撃も激しいので要覚悟です。フェリーでメコン川を渡る際などは格好の
 販売チャンスなので、水やお菓子を売る人たちがバスに群がります。
怖がりの人は前の方の席に座っちゃダメ
 ベトナムはクラクション大きい方が優先という感じの交通ルールなので、対向車が向かってこよう
 とも対向車線に入り込んで平気でクラクション押しっぱなしにしつつ前の車を抜かしていきます。
 そのため、フロントガラスから見える光景はスリル満点なのです。
乗ったバスを覚えておくこと
 フェリーでメコン川を渡る際に、乗客は降ろされて歩かされる場合があります。
 バスに人が乗っていないほうが料金が安いためらしいのですが、対岸に着いた時に、バスは結
 構先のほうで待っていることがあるので、見失わないようにしましょう。降ろされた場合は同乗者
 と一緒に動くのが無難です。


チケット売り場
ミエンタイバスターミナルのチケット売り場          
祝日のため帰省?客でごった返しています


バスチケット
ホーチミン−カントー間のバスチケット
 メコン川

メコン川はインドシナ最大の川で、全長は約4,500Kmもあります。
チベット高原から始まり、中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジアと流れて、ベトナムでいくつもの支流にわかれて「メコンデルタ」と呼ばれるデルタ地帯をつくり、最後に9つの河口から海へと注がれていきます。
そのため、ベトナムの人たちはメコン川のことを「九龍(クーロン)」と呼ぶそうです。
彼らが外国人に説明してくれるときは決まって「メコン」なので、実際に耳にしたことは残念ながらまだないのですが。。
母なる大河メコンの恵みを受けて豊かな土壌に恵まれたメコンデルタでは、昔から稲作が盛んに行われてきました。 お米はなんと三毛作。あるベトナム人によると、「本当は4回できるのだけど、1期は休むために作らない」のだそうです。
お米だけでなくフルーツなど他の作物も実り豊かで、メコンデルタの町の市場に足を踏み入れると、豊富な生鮮食品と人々のあふれる活気に目を奪われます。

メコン川の細い支流をボートに揺られながら行くと、川沿いには川に向かってオープンに作られた家がぎっしり並び、その家々の中からは人々の生活がうかがえます。
川で髪を洗う人、その隣には食器や野菜を洗っている人、そのそばでみずみずしい葉を繁らせている木にはフルーツがなっています。歯磨きをする人もいれば、水浴びをする人もいる。時折水面を飛び跳ねる魚。そしてトイレ。生活がすべて川と一体になった循環方式です。

メコン川直通型トイレを初めて目にしたとき、清潔大国の日本で生きている身にはやっぱり衝撃でした。
トイレに行きたいと言って案内されたところは、川の上に建った家の隅っこの方。木の扉を開けると、スノコ状に板が敷いてあり、その真ん中は四角くくりぬかれています。 その穴から下をのぞくと・・・。
そう、川に直通なのです。
なんともうまくできてると感心させられるのだけど、いざ使うとなってみると最初はかなり勇気がいりました。何度か行くうちにこれにもすっかり慣れるので、慣れってすごいと自分にも感心したりします。


メコン川のトイレ
メコン川の代表的なトイレはこんな感じ
 ボートツアー

チャウドック−プノンペン間のボートツアーは現地の旅行会社で手配できます。
ヴィクトリア・チャウドックにも専用ボートがありますが、やはり利用は宿泊客に限られます。
わたしはチャウドックのサム山の近くにあるBenDaNuiSamリゾートホテル内のAnGiangTouristCompanyで手配しました。
けれど、せっかくはるばる出向いたのに、実際には町の中心部にあるHangChauUホテル内のHangChauTouristで手配されていたので、わざわざAnGiangTouristまで行く必要 なかったみたいです。(チケットを運んできてくれたので、結構待たされました。。)

受付で「プノンペン行きのボートに乗りたい」というと、「スローボートかスピードボート、どっちにする?」と聞かれます。
とにもかくにもメコン川なわたしは迷わず「スロー」を選びました。
料金はスローが8USD、スピードが15USDです。
所要時間はスローボートの場合、結局10時間くらいかかりました。
朝8時半ごろにチャウドックを出発して、プノンペンに着いたのが夕方6時です。
ただ、途中で魚の養殖場を見学したり、昼食をとったり、同じボートの人が出国手続きに時間を取られたり、ということがあるので、実際には7時間くらい だったと思われます。
一緒のボートに乗っていた人が、途中でスピードボートに乗り換えたのですが、近づいてきたのはクルーザーのようなボートで、その名の通り、あっという間 に姿が見えなくなりました。スピードボートにしていたら、2〜3時間は節約できたかも。。
スローボートの詳細については、ボート旅ページ(近日公開予定)の写真等が参考になるはずです。


AnGiangTouristの名刺
AnGiangTouristの名刺

ボートツアーのチケット
ボートツアーのチケット
 ビザについて

カンボジアのビザは、わたしは旅行前に日本で取得していきましたが、ボートツアー中(出国時)でも手配可能でした。
他のツアー客はツアーガイドさんが配布する申請書に記入し、パスポートと写真と申請書をガイドさんに渡していました。お昼を食べている間にガイドさんが 代行して手配していたようです。ビザ代がいくらかかっていたのかは確認できませんでした。
ただ、わたしの場合とは違う場合も多々あるはずですので、心配な場合は日本で手配していくことをおすすめします。
カンボジアに飛行機で入国する場合は、空港でビザが取れるそうです。混むみたいですが、日本で手配するより安いとのことです。

ベトナムのビザは、2004年3月より通常14日以内の旅行であれば必要なくなりましたが、聞くところによると、船入国の場合は滞在日数に関係なく必要とのことです。 わたしの場合とは逆に、カンボジアからベトナムにボートで入国される場合は事前に確認される方がよさそうです。


カンボジアのビザ
カンボジアのビザ
 ホテル

ホーチミンでわたしが最近いつも利用してるホテルはThangLongHotel(タンロンホテル)です。
ここはネット予約ができるので、出発前に日本から予約しています。(予約メールは日本語でOK)
ホーチミンのメインストリートであるドンコイ通りに通じるマクティブイ通り(MacThiBuoi)にあって、街歩きにはとても便利なのです。
スタッフは若い人ばかりで、みんなフレンドリーです。日本語が少しできる人もいたりします。
部屋数は20くらいの小さいホテルですが、8階建てで立派なエレベータがあります。1フロアに3部屋ずつくらいあり、8階はレストランになっていて、 朝食はここで食べられます。8階からはチャンフンダオ像やサイゴン川が見えます。
ホテル名がタンロン(昇龍)だけに、内装は昇龍が彫られたオールドチャイナ風?の家具でシックにまとめられていて落ち着きます。
今回行ったら、部屋のクロゼットの中に、自分で暗証番号を設定するタイプのセイフティボックスも用意されていました。
部屋には、冷蔵庫・テレビ・電話・アメニティ(石鹸、歯ブラシセット、シャンプー、くし、綿棒、シャワーキャップ)・お茶セット・ウェルカム フルーツ(マンゴー、バナナなど)・ライティングデスク・レターセット・サンダルもあります。

タンロンホテル
タンロンホテル


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Last Update Aug,2005
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